MENU
CLOSE

カンダまちおこし株式会社KANDA MACHI OKOSHI CO.,LTD.

©2022 KANDA MACHI OKOSHI CO.,LTD.

NEWS
RELEASE

SHARE

twitter Facebook

「寄附して終わり」にしない学校支援へ――和光会グループと岐阜市の企業版ふるさと納税をマッチングしました

「寄附して終わり」にしない学校支援へ――和光会グループと岐阜市の企業版ふるさと納税をマッチングしました | その他
カンダまちおこしがマッチングをお手伝いした、医療法人和光会(和光会グループ)から岐阜市への企業版ふるさと納税。この寄附をきっかけに、岐阜市立長良東小学校に子どもたちが身体を動かしながらさまざまな感覚や運動を経験できる「感覚統合運動フィールド」が整備されました。
 
そして2026年8月、学校と和光会グループが連携し、教育と医療・福祉の専門性を掛け合わせる「長良東小学校プロジェクト」が始動しています。一度の寄附が、継続的な連携へと育ちつつある事例をご紹介します。

校長先生の思いから始まった寄附

和光会グループが寄附を行ったのは、岐阜市の「不登校対策および特別支援教育に関する事業」です。
 
きっかけは、当時長良東小学校の校長を務めていた中村有希氏(現・文部科学省)の「子どもたちの育ちや学びを支える環境を充実させたい」という思いでした。学校現場の切実な願いと、子どもの育ちに関わる専門性をもつ企業の思いが重なり、寄附が実現しました。
 
整備されたフィールドには、和光会グループの支援によるものであることを示す銘板も設置されています。


整備された「感覚統合運動フィールド」

導入した機器は、特定の診断名や症状に対する治療機器ではありません。児童一人ひとりの運動面・感覚面・行動面などの特徴を把握したうえで、遊びを通じた支援の選択肢として活用するものです。
  • ヒューマンハムスターホイール 自分で回転させる運動を通して前庭感覚への刺激を経験し、姿勢の保ち方や身体の使い方を学びます。運動が苦手な子どもが、遊びの中で身体を動かす機会を増やします。
  • エアトランポリン ジャンプを繰り返しながらリズム感をつけ、全身運動を経験します。身体を大きく動かすことで、活動や気持ちの切り替えにもつなげます。
  • ボルスタースイング 揺れの中で姿勢を保ち、バランス能力や身体の使い方を学びます。子どもの力に合わせて難易度を段階的に調整できます。
  • プラットホームスイング 比較的安定した面の上で、ゆったりとした揺れを経験します。揺れが苦手な子どもも、自分のペースで取り組めます。
  • 巧技台 登る・降りる・またぐ・バランスを取るといった基本的な運動を、成功できる難易度から少しずつ挑戦していきます。

 
器具を贈って終わり、ではない

和光会グループが大切にしたのは、「器具を寄附して終わり」にしないことでした。小児リハビリテーションをはじめとする専門性を、学校現場で生かすことはできないか――。その問いから立ち上がったのが「長良東小学校プロジェクト」です。

プロジェクトに先立ち、和光会グループのリハビリテーション専門職が授業を見学しました。学校では、運動の不器用さ、離席、学習面での難しさ、指示への応じにくさなど、さまざまな「困り感」が見られます。ただ、その背景には発達的な特性だけでなく、これまでの経験や教室環境など、複数の要因が関わっている可能性があります。

そこで本プロジェクトでは、機器を使うこと自体を目的とせず、まず「なぜ困っているのか」を客観的に整理することから始めます。2026年度は、1・2年生のうち保護者の同意が得られた児童を対象に、運動面・情緒面・行動面・学習面などを多角的に把握。全国や岐阜市の既存データとも比較しながら、学校現場に医療・福祉の専門性をどう生かせるかを検討し、2027年3月をめどに結果を整理する予定です。

かんまちがこのマッチングで大切にしたこと

企業版ふるさと納税は、企業が地方公共団体の地方創生事業を寄附で応援する制度です。かんまちでは、寄附先を探す企業と、実現したい事業をもつ自治体をつなぐ際、「その企業だからこそできる関わり方があるか」を大切にしています。

今回の和光会グループは、1925年に岐阜市で有床診療所を開業して以来、岐阜県内で医療・介護・障がい・子育ての分野にサービスを展開してきた地元の医療・福祉グループです。子どもの育ちを支える専門職を抱える企業が、子どもの育ちを支える学校の事業に寄附をする。本業の専門性と地域の課題がまっすぐ重なっていたからこそ、寄附が「モノの提供」にとどまらず、専門職が学校に入る継続的な連携へと広がっていきました。

資金だけでなく、知見や人材まで地域に還元される。私たちが目指す寄附のかたちの一つが、ここにあると考えています。