2026.09.11
「寄附して終わり」にしない学校支援へ――和光会グループと岐阜市の企業版ふるさと納税をマッチングしました
校長先生の思いから始まった寄附
整備された「感覚統合運動フィールド」
- ヒューマンハムスターホイール 自分で回転させる運動を通して前庭感覚への刺激を経験し、姿勢の保ち方や身体の使い方を学びます。運動が苦手な子どもが、遊びの中で身体を動かす機会を増やします。
- エアトランポリン ジャンプを繰り返しながらリズム感をつけ、全身運動を経験します。身体を大きく動かすことで、活動や気持ちの切り替えにもつなげます。
- ボルスタースイング 揺れの中で姿勢を保ち、バランス能力や身体の使い方を学びます。子どもの力に合わせて難易度を段階的に調整できます。
- プラットホームスイング 比較的安定した面の上で、ゆったりとした揺れを経験します。揺れが苦手な子どもも、自分のペースで取り組めます。
- 巧技台 登る・降りる・またぐ・バランスを取るといった基本的な運動を、成功できる難易度から少しずつ挑戦していきます。

器具を贈って終わり、ではない
和光会グループが大切にしたのは、「器具を寄附して終わり」にしないことでした。小児リハビリテーションをはじめとする専門性を、学校現場で生かすことはできないか――。その問いから立ち上がったのが「長良東小学校プロジェクト」です。
プロジェクトに先立ち、和光会グループのリハビリテーション専門職が授業を見学しました。学校では、運動の不器用さ、離席、学習面での難しさ、指示への応じにくさなど、さまざまな「困り感」が見られます。ただ、その背景には発達的な特性だけでなく、これまでの経験や教室環境など、複数の要因が関わっている可能性があります。
そこで本プロジェクトでは、機器を使うこと自体を目的とせず、まず「なぜ困っているのか」を客観的に整理することから始めます。2026年度は、1・2年生のうち保護者の同意が得られた児童を対象に、運動面・情緒面・行動面・学習面などを多角的に把握。全国や岐阜市の既存データとも比較しながら、学校現場に医療・福祉の専門性をどう生かせるかを検討し、2027年3月をめどに結果を整理する予定です。
かんまちがこのマッチングで大切にしたこと
企業版ふるさと納税は、企業が地方公共団体の地方創生事業を寄附で応援する制度です。かんまちでは、寄附先を探す企業と、実現したい事業をもつ自治体をつなぐ際、「その企業だからこそできる関わり方があるか」を大切にしています。
今回の和光会グループは、1925年に岐阜市で有床診療所を開業して以来、岐阜県内で医療・介護・障がい・子育ての分野にサービスを展開してきた地元の医療・福祉グループです。子どもの育ちを支える専門職を抱える企業が、子どもの育ちを支える学校の事業に寄附をする。本業の専門性と地域の課題がまっすぐ重なっていたからこそ、寄附が「モノの提供」にとどまらず、専門職が学校に入る継続的な連携へと広がっていきました。
資金だけでなく、知見や人材まで地域に還元される。私たちが目指す寄附のかたちの一つが、ここにあると考えています。